通信販売にオシャレなアイテムは無い…というのはかなり昔の話です。カタログでの通販では、プロポーションの良いモデルさんが着ているスナップショットでしか判断できず、届いてガッカリ…ということも少なからずありました。また、当時は通販に参入できるのは体力のある大手資本に限られていて、結果として大量生産品しか取り扱いが無かったのも事実です。しかし、ネット通販が一般的になり、競争も激しくなりました。
どこでも買えるアイテムに消費者は興味を示さず、ファッション性の高いもの、他のみんなとは違うものを志向するようになりました。また、中小零細のショップや製造者も販売に参入してきましたので、衣料品などは工夫を凝らしたものや、ファッション感度の高いバイヤー仕入れたアイテムが通販の商流に大量に流れ込んできたのです。また、カタログと違い、様々な角度の画像表示やこだわりのディテールを強調したりと、購入者の肥えた目線に応える形で、売り手側もプレゼンテーションを意識した販売手法を磨いていることもあります。何より、通販での商品性を高めているのは購入者のレビュー記事です。
表示サイズと実際の寸法が合ってないとか、色が安っぽいなどのレビューがあると、その商品にとって致命傷になりかねません。リアルタイムに近い時間軸で、売り手は品質やファッション性を担保せざるをえなくなっているのです。それは、買い手側にとってはありたいことです。
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